作戦会議を終え、席を外すカタリナ。

ヘヴンも椅子の背凭れに寄りかかって溜息をつく。

と。

「ヘヴンはカタリナの事が好きなのね」

突然そんな事を呟いたのはジャンヌだった。

「…っ…」

驚いたようにジャンヌを見るヘヴン。

「分からないと思った?カタリナが私の事を信用するって言った時、ヘヴン凄く嬉しそうだったもの…もし信用しないって言われたらどうするつもりだった?カタリナの味方についてた?」

「な、何を…っ」

珍しく狼狽するヘヴン。

「俺はカタリナの事は『同胞』として信頼しているだけだ…仮に特別な感情を持っていたとしても…それを表に出すつもりはない。俺は主にこの身を尽くすと決めている。それ以外の事に気を回すつもりもない」