「当然です」

ジャンヌはカタリナを真っ直ぐに見つめて言う。

「ランスロットを粛清した祓魔師、グレゴリオの事も私は知っています。そんな祓魔師と仲間だった私を信じろというのも無理な話…もし共に行動する中で信に置けないようだったら、どうぞ背後から私を討って下さい。貴女にはその権利があります、シスター・カタリナ」

「……」

しばしの視線の交錯。

ジャンヌとカタリナの間に、緊迫した空気が流れるが。

「…わかりました。ヘヴンがそう判断したのならば、私もジャンヌの事を信じましょう…これ以上同胞同士での殺し合いなど御免蒙りますから」

「有り難う、カタリナ」

納得したカタリナに、ヘヴンは穏やかに微笑んだ。