青い空、白い雲、流れる小川…
あぁなんという穏やかな日だろうか。

「たーーいちゃんっ♡」
ガバッ

「うおぉぉ」

こんな暑い日に私の抵抗も気にせず抱きついてくるのは

小学校からずっと同じクラスの腐れ縁の、相田美祐。

今日も頭からつま先まで、バッチリ決まってますこと…。

髪も可愛くクルクル巻いてる。


そう思いながら、自分の短い髪を触るのは、たいちゃんこと、青下太陽。

太陽なんて、男の子みたいな名前だけど、髪だって短いけど、女の子です。


「なんだよー美祐。あっつい!」

「いーじゃん、いーじゃん!それより急がないと遅刻するよー⁇」


全く、誰のせいで足止めくらってると思ってるんだよ(笑)

そんなやりとりをしながら2人で学校までダッシュ、もちろん全力で。


あれれ?今日は穏やかな日じゃなかったっけかな?あれれ?