お昼が終わった。


次は音楽だ。


私は春チャンと柚子の間に何とか入ってゆこうとするけど、


ことごとくシカトされて。


移動教室の間は、


二人の後をくっついて、周りにはシカトされてるのが悟られないように。

二人はまた笑っていた。

私も一緒になって大袈裟に笑った。


私はここにいるよって、私は二人と同じ気持ちだよって…。


無理して、嘘の心で笑ってた。


カラカラカラ…


音楽室の戸を開けた。


柚子は私が後ろにいるのに、春チャンが通過したのを確認すると


音楽室の隅に行ってしまった。


私は小走りで二人の元に向かった。


しばらくすると先生が入ってきた。


「今日は二人一組で合奏して。」


う…


いつもいつも二人一組のときは柚子と一緒に組んでいた。


まさか…一緒に組んでくれるよね?


「春チャン、一緒に組もう♪」


予感的中。


春チャンはコクンと首を縦に振り、二人はリコーダーを出し始めた。


私は仕方ないので席が近い、ハブれものの関織さんと組むことにした。


関織さんも、とても無口で、なんかシカトされている気分だった。


二人で、バラバラの演奏をして、テキトウに終わらせた。


そして、自分に言い聞かせた。


あれは、二人が側にいたからだけなんだ。


絶対、親友は私。


昔プリに書いたもん。


前に誓ったもん。


一生うちらは親友だよねって…