目の前にあるあおの食器も、自分のそれに重ね合わせシンクに置く。





テーブルの下で悲しい破片となった青や白のカケラを1つ1つ丁寧に拾って新聞にのせる。



この食器は、あおのお気に入りだった。



淡い青が海みたいで綺麗だとそう言って魚を調理した時はいつもこの皿にのせていた。





この皿は確か、俺が家から持ってきたんだったかな…。まだ実家には数枚おなじものがあったはずだから明日、寄ってみようか。まだ、あるといいけど。



そんなことばかりを考えながら黙々と破片を片づけた。