「誰のせいで笑えないわけ?誰のせいで俺、本屋なんかでバイトしてんの?誰のせいなわけ?俺がちょっと笑うから、許されたとか思ってんの?…おめでたいよな、アナタは!」



そう言って立ち上がると右側にある部屋のドアを開けバン、と大きな音を立てて閉めた。





俺は、あおの言葉を聞きながらその姿を追うこともなくただ黙って食事をすべてたいらげるとグラスに注がれたお茶を一滴残らず飲み干す。





「…ごちそうさま。」

ゆっくりと手を合わせ目を閉じた。