「やだ!鼻赤い!?はずかしー!」
小雪は慌てて首もとに巻いていたマフラーで鼻を隠す。



「…おーい。龍!ビックリしすぎ!」


固まっている俺に壮太はそう言ってきた。



「な、なんで小雪が…来るだけでも何時間かかかるだろ!帰りはどーすんだよ!」


俺はビックリしたまま、そんな言葉しか出てこなかった。



「今日はお昼から学校サボっちゃった!明日は土曜だからこっちの友達の家に泊まるのー♪なんたって日曜はクリスマスイブだし!」


そう言って小雪はパンパンになった大きなバッグを床に下ろした。