「まぁその話は置いといて、龍、小雪と会ってきなよ。」


予想だにしてなかった壮太の言葉に


「なんで俺が!俺あいつとメールもラインもろくにしてねーよ。お前の方が小雪と仲良いだろ。」


そこまで言って俺は止まった。


「…知ってるだろ。俺が小雪に入院生活の事隠してるの。」


壮太は静かにそう言った。


「いつかは話すからさ。取り敢えず二人で会ってきなよ。」



何なんだよ。
小雪に会えるの、壮太は何より楽しみにしてたのに。
なんで、壮太がこんな仕打ち受けなきゃなんねーんだよ。神様よぉ。



俺は理不尽だと思いながらも、壮太の病室を後にした。