「俺たちはしょっちゅうしてるよ!てか、龍もちゃんと小雪に連絡返してやれよ!小雪寂しがってたぞ!」
壮太の言葉に俺はギクリとした。
…小雪からメールやラインの招待は来ていたがほとんど返さずにいた。
本当は返したい気持ちはあるのに。
…何て返信したらいいんだろうか。
…壮太なら上手く返せるんだろうな。
そんな卑屈な気持ちが俺の中でどんどん芽生えてしまい、何も返せずにいた。
「…おれは壮太と違ってそういうの苦手なんだよ。」
俺は寒そうな景色を切り取っている窓を見ながらそう呟いた。
その時だった。
コンコン、と外からこの病室のドアを叩く音がした。