翌日の学校、俺は何も気にせず教室に入った瞬間だった。


ざわついていた教室は静まり返り、クラスのみんなが俺を突き刺すような目付きで見ていた。
…特に女子だ。


「岬と話したヤツ無視ねー。」



クラスの誰かがそう言った時点で、俺は昨日の事が少なからず関係していることはわかった。



誰も俺に話しかけて来ない中、1人だけ普通に


「おはよー!龍!」


そう話しかけてきたのは壮太だった。



「…はよー。てか俺に話しかけない方がいいんじゃ…」


俺は思わずそう呟くと、



「龍は何か悪いことしたの?」


壮太は周りに聞こえるくらいの大きな声で俺に問いかけた。