「願い下げされて結構だよ。もう終わりなら俺は帰るわ。」


俺はウンザリしながら、その場から帰ろうとした。


「逃げるの!?男のクセに!」

「卑怯もの!」


そんな罵声の中ですみれが

「待って!」

大きな声でそう叫んだ。



俺が振り返るとすみれが1人走ってきて



「…お願い、チョコだけでも受け取って。」


泣きながらすみれはそう言った。