「…復帰か。」
俺はそう呟くとこの間発作を起こした壮太の事を思い出していた。
「龍と壮太は最強コンビだもんなー。どっちもイケメンだし、何より壮太の龍の扱いはさすがだよな!」
タカシはニコニコ顔のままそう続ける。
「…扱いって何だよ。俺は猛獣か。」
俺は爽やかオーラに最早呆れながらそう呟く。タカシには俺の睨みがある意味効かない。
それが、長年友人でいられる秘訣なのかもしれないと最近は思ってきた。
「あはは!よくわかってんじゃん!お、担任のヤツ来たぜ!」
ちょうどチャイムが鳴り、担任が
「席につけー」と言いながら入ってきた。
ダルいHRが始まるな。と思いながら
俺は壮太の事を思い出していた。