…嬉しかったんだ。俺は。



いつも素直な優しい言葉が言えなくて敵ばっか作る俺を、この2人はわかってくれてるような気がした。


俺の中を見透かされてる気がしたけど、全然不愉快とかそういう気持ちはなかった。



そんな俺と壮太を見つめながら



「やっと、繋がったね。」



小雪は顔をニコニコさせながらそう言った。



外の夕焼けの空は俺たちを優しく照らしていた。


…ちょうど10年前のあの日のように。