「な、泣いてねーよ!お前らと一緒にするな!」


俺は正直、涙を堪えてたことは記憶していた。

ただそれを認めるのが恥ずかしくてまた憎まれ口を叩いた。


でも、それを聞いた小雪と壮太は顔を見合わせて笑った。


「本当、龍ちゃん変わってないね」


「だろ?学校でもこんな感じらしいぜ。なのにファンクラブまであるってすげーよな。」


壮太の言葉に俺は反応して


「うるせー!ファンクラブの事言うんじゃねーよ!」


と、返すが相変わらず2人は笑ったままだ。


「…なんなんだよ、お前ら。なんかこっちの調子が狂うじゃねーか…」


俺は、そんな2人を見て思わず顔を背けながらそう言った。