「…私ね。覚えてるんだ。6歳の時に10年後にまた会おうねって3人で言った時。
…外はちょうどこんな夕焼けで、私達はこうやって3人で手を握って言ったの。
『絶対にまた会える』って。」
小雪のその言葉に俺はぼんやりと10年前の夕焼けの日を思い出していた。
「…小雪はびーびー泣いてたな。壮太も涙ぐんじまって。」
俺がぼそっと呟くと、
「そういう龍も涙ぐんでたぜ。俺らに泣くなって言いながらさ」
壮太がニヤニヤしながら俺をみてそう言った。
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