「龍!せっかく3人揃ったのにどこ行くんだよ!」
壮太の声に小雪もこっちを振り変える。
「あ、いや…。その、トイレ…」
俺がそう言いかけると
「嘘だ。龍はいつもそうやってコッソリいなくなる。…そういうのやめてくれよ。」
壮太の悲しげな顔を見て俺は胸がひどく痛んだ。
「龍ちゃん。こっちきて。」
小雪が俺をまっすぐ見てそう言った。
2人に近づくと小雪はすぐに俺の右手を掴んだ。
そして、壮太の左手に俺の右手を重ねてそれを小雪が両手で包み込んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…