「…壮ちゃん、やっと会えたね。」


そう言って小雪は壮太の左手を両手で握った。


「小雪はホントに可愛くなったな。人形みたい。」



壮太は小雪に笑いかけながら話す。




何だか俺は、2人の空間を邪魔している気がして病室を出ようかと静かにドアを開けた。