「…壮ちゃん…」


タクシーで病院へ向かう途中、俺は小雪に事情を説明した。


小雪は呆然としながらそう呟いた。



…小雪には知られたくなかっただろう。
ずっと隠してきた壮太の気持ちを思うと俺の胸はキシキシと痛んだ。