外は冬の到来を思わせるような肌寒くなり始めた11月の半ば。
俺の今日の服装はインナーは黒、茶色を基調としたネルシャツに落ち着いたカーキ色の少し薄めのダウンジャケットを羽織っている。下はシルエットがキレイなジーンズ。シンプルな石が着いたネックレスを着けたスタイルだ。
アクセサリーとか苦手だったが、この服装には何故かしっくりとあった。
「もうすぐ仕事始まるし、ついでに駅まで送ってやるよ!」
瞬さんにそう言われて、俺達3人は家を出た。
「…瞬さん、本当にこの服もらっていいんすか?」
俺は正直、嬉しかったが申し訳なさもあり恐る恐る瞬さんが運転する車中でそう聞いた。