「小雪は、俺と壮と3人で遊ぶのが一番楽しいだろ?」


小雪の表情はまだ固まったままだ。


「次は3人で遊ぼうな」


俺はきっと今、かなり頑張って作り笑顔なんかをしている。


「う…ん。」


小雪は自分に納得させるかのようにそう頷いた。



「さー、帰るか!電車のとこまで送る!」


ここは駅ビル。

電車までの距離はわずか。
そのわずかな距離を2人で歩く。