「…このブランド…」

小雪はそう言ってビックリした顔をして俺をじっと見上げた。



今日、瞬さんの店を出た後にウィンドウショッピングしてたときに


「このネックレス可愛いね!」


と、ガラス越しに見つめていたものを
小雪がトイレに行ってる時に買っていたのだ。値段がそこまで高くなかったのが救いだ。


「…2人でこうして会うのは最後になるかもだからな。」


俺の一言に小雪は固まったような顔をした。