「…今日は一緒に入れてよかった」

ボソッと呟く俺の顔を見て、小雪はいつもの様に満面の笑みになった。


「私も!次は壮ちゃんと3人で来れたらいいね」


わかりきっていたその言葉に胸が傷んだ。




「小雪。手ぇ出して。」



小雪は顔を?にしながら、おずおずと右手を出してきた。


そこに俺は小さな紙袋を置いた。