女達は小雪の発言に唖然としていたが、すぐに何か大きな声で言っていたが詳しくは聞こえなかった。


俺はと言うと、何が起こったか訳がわからないまま小雪と手を繋いで、早歩きでベンチのある休憩スペースまで来た。



「はー!緊張した!怖かった!」



小雪はベンチに座ると両手を胸に当てながら興奮気味に言った。



「な、なんであんなこと…」


そう言って、隣に座る俺も情けないことに心臓がバクバクしていた。


繋いでいた左手は離れてもまだ熱い。