「お、俺!?何もないですよ!女と付き合ったことすらないし…」



慌てて何とか言葉を発した俺に


「…でも大事な子はいるだろ。今日だって一緒にいたじゃねーか。」



瞬さんは俺にコーラを渡しながら言ってきた。





「こ、小雪は大事な友達っすよ。そんな特別な…」



そこで言葉を詰まらせた俺は思った。

あぁ、またこのスパイラル。
特別なのかもしれない。でもそれが恋愛なのかはわからない。



「…何より小雪には壮太が…」


そう呟くと俺は貰った缶コーラを開けて、思いっきり飲んだ。