姉貴と小雪を俺の家に下ろした後、俺と瞬さんは瞬さんの住むマンションに直行した。



俺の家から車で15分くらいの距離にある、閑静な住宅街だ。


「…何か、キレーなマンションっすね。オートロックまでついてて…」


俺は高くそびえ立つマンションを見上げながらそう言った。


「オートロックくらいどこにでもついてるだろ。まぁ、お前んちは一軒家だから、慣れてないとビックリするかもな。」


瞬さんはそう言いながら、小さな滝があるロビーを抜け、これまた小綺麗なエレベーターに乗った。
俺は慌てて後をついていった。



瞬さんの家は15階にあった。