ちょうどその時だった。


見慣れた車がプップ!とクラクションを鳴らし、俺たちが歩いている歩道のすぐ傍に止まった。



「龍!…と、もしや小雪ちゃん!?」



助手席から顔を出したのは姉貴だった。
運転席には瞬さんが乗っていた。