高橋さんは驚いていた。

なんせ2言目で
決めてしまったんだから。

『えっ!?まじで?冗談のつもりで
話したんだけどなー。』


面白半分でした話を
まさか本当に乗ってくるなんて
思ってなかったみたいだ。


でも自分の中では既に決まっていた。

誰がなんと言おうともう止められない!

昔から1つの事を決めたら
それしかやらない。

そんな性格だった。

さっそく高橋さんが
そのホストをやってる
友達と連絡をとって
来週面接をすることに決まった。

だがひとつ
問題があった。

それは親への対応。

親父は基本
僕のやりたいように
やらせてくれる。

ママ母つまり
親父の再婚相手には
文句なんて言わせない。

そうただ1人僕の信念を
曲げようとしてくる奴


祖母。

昔から僕の面倒を
よく見てくれていた。
僕も昔はおばあちゃんっ子だった。

当然ホストやるから
大阪にいくなんて言ったら
劣化の如く阻止してくるだろう。

ていうか
大阪に行くって
だけでも拒否されそうだ。

面接は来週。

あまり時間がない。

言い案も浮かばず
結局僕が取った行動。

それは、


遊びに行ってくると言って
大阪に行く。


これなら怪しまれない。


グッドアイデア!!

な訳もなくその場しのぎの大嘘。

とりあえず面接を受けに行くだけだし
そう言って僕はひとりバスに乗り
大阪に向かった。