6時間目とSHRが終わり、帰る準備をしていると



「姫那っ」




鮎夏が教室に入ってきた。




「さっきは急にいなくなってごめん!」

「ううん、あたしこそごめん!鮎夏のこと全然わかってなくて…」


「大丈夫。姫那は優しい子だってこと知ってるから」



ニコッと笑ってくれる。





「あ、あたし今日一緒に帰れないの」

「えっ…」

「ちょっと約束があって」


鮎夏の頬がすこし赤くなってる気がする。



「もしかすると……馬服先輩?」


「ッ!!」




図星かっ!




「今度詳しく聞かせてね〜??」




鮎夏の頬が更に赤くなる。