そこへ、丁度鮎夏がやってきた。
「席空いてなくて困ってたら、豹先輩がここ、一緒に座っていいって!」
「ふーん……ほんとは片桐先輩が姫那と一緒に座りたいだけなんじゃん?」
鮎夏がニヤニヤしながら返事をする。
ふーんのあとに何か言ってたみたいだけど、よく聞き取れなかった……
「じゃー、お言葉に甘えておじゃましまーっす」
そう言って、鮎夏が茶髪の先輩の隣に座る。
あたしも、豹先輩の隣に座った。
「豹先輩、あの先輩は……?」
「ん?あぁ、俺の友達の……「馬服 徹でーすっ」
馬服先輩が、自己紹介する。
「俺、豹とは同じクラスなんだー。よろしくねっ」