声をあげたのは……… 姫那だった。 「鮎夏、彼氏いるって言ってたじゃん…」 少しショックそうな表情。 嘘つかれてたのか…? 「んー?別れたの。昨日」 うわ…… 俺、まずいタイミングで聞いちまったよな… 「えっ!………ごめん!鮎夏っ!」 姫那が焦って謝る。 「え。姫那が謝ることじゃないよー! 前からなんか、あわなかったしさぁ…」 鈴原は笑っていたけれど、 どこか寂しそうな顔だった。