『鮎夏ちゃんは、姫那ちゃんの親友だよ!!いつも一緒にいるだろっ?!』



ああ、そういえば…



「黒髪のボブの奴?」


『そーーーーーーです!!!』




やばい。

こいつ、普段からテンション高い奴だけど、

この上がり様はハンパない…





『彼氏いるのかなぁ??あ、いたらめっちゃショックだぁ…… でも、あんなに可愛いんだし、いるよなぁ……』




こいつ……

俺の事忘れてねぇか?



今、あいつの顔絶対デレデレしてて、ヨダレさえ垂らしてんじゃねぇ?





「……徹、お前、結局俺になんか用とかあるのか?」


『あー、もしお前が既に姫那ちゃんをゲットしてたら、姫那ちゃんから鮎夏ちゃんのこと教えてもらえるかなあーって」




「……そういう事は自力でよろしく。


あ、姫那には話しかけんなよ?」





俺はそれだけ言って、電話をきった。