ひーくんは私の髪をセットしてくれると、軽くメイクもしてくれた。目元と、薄いチーク。
「姫那、元が良すぎて下手にいじれないな。薄くじゃないとケバくなりそう」
「そうなの?あたしメイクのことわからないや」
「今度兄ちゃんが教えてやるよ。一応そういう授業もとってるしな」
「ほんと!?ありがとう!」
ひーくんに教えてもらえるなら安心!
ヘアメイクを済ませると、ひーくんは友達と約束があるからと言って先に出かけた。
うーん。暇だなあ
約束まであと1時間くらいある。
ヘアメイクをしてもらう前に着替えたし、バッグもちゃんと準備したし……
ガチャッ