5分くらい待って、寒いなぁと思い始めた頃
豹先輩が来た。
「ごめん、遅くなって」
「大丈夫だよ〜」
先輩が、あたしの手を握る。
「嘘だ。こんなに手ぇ冷たいじゃん」
「えへへ」
先輩には、何だってお見通しだね。
それから、先輩は急に「ちょっと待ってて」
とだけ言って、ベンチから離れていった。
寒いから、手のひらに息をは〜っと吹きかける。
コート持ってくればよかったなぁ
もうすぐ12月かぁ…
先輩、あたしの誕生日知ってるかな……
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…