着信の相手は

豹先輩。





「せ…先輩?」


『ああ。今日の放課後なんだけどさ、委員会あるから先に帰っててくんね?』




え……





「あたし待って『だーめ。』



えええええええ泣




『……ほんとはそうして欲しいけど。

姫那が1人でいたりしたら、どこの男に狙われるかわかったもんじゃねぇ』



「あたし、狙われたりしないよ…?」



『そこが心配なんだよなあ…

明日から、嫌って言うほど一緒に帰れるから。』




寂しいけど……仕方ない。







「分かった。今日は鮎夏と帰るね」


「ああ………ごめんな?」