「姫那━━━━」














ガチャッ


「ふたりともっ、ケーキと飲み物持ってきたわよー!」






扉の音が聞こえたと同時に

あたしと先輩はガバッと離れる。



「あら…? 2人共顔が赤いけど、大丈夫?」


「だっ大丈夫だよ!!」


大丈夫な訳ないでしょー!!!!!

ノックくらい、してくれてもいいのに!




「ケーキありがとっ!もう戻って大丈夫だよ!!」

グイグイとお母さんを部屋の外へ追い出す。