この東川高等学校は、中学からのエレベーターで入る生徒が多いらしい。

だから、知っている人など悪魔の偶然でもなければありえないはず。

それを狙って入ってきたのだから。

仮に…知っている人でもいるとすれば困る。

…でもわかるはずないか。

こんなにも姿が変わっているのだから。

今は教室の中。

既にグループは出来ていて、ワチャワチャとうるさい。

でも、文句は言えない。
何が起こるかわからないし。

運良く窓側の席の1番後ろをGET出来た私は、空に浮かんでいる雲を見上げながら、ぼーっと一日を過ごした。