東京の専門学校を卒業した私は普通に就職し、毎日忙しい日々に追われていた。



あのとき、保おじちゃんがくれた植木鉢の花はちょうど私の就職が決まった時に咲いた。


花はすずらんだった。
私はすずらんについて調べ、鉢を替えたりする必要がある等たくさんの情報を知り、その知識を元に大切に育てていた。


すずらんの花言葉は「幸福の再来」


すずらんを見るたび、保おじちゃんを思い出した。



「おじちゃん元気かなぁ…」
ボソッと呟いた後、私は思い立って
保おじちゃんに手紙を送ることにした。