-ジリリリリリ・・・。
朝早くからなる目覚まし時計。
今日まで冬休みなのに、6時に目覚ましなんてセットしたっけ??
なんて変なことを考えて現実逃避。

「早く起きなさいよ、香凜!」
「うわぁっ!」
お母さんの大きな怒鳴り声に目を覚ます。
半分起きてないこの体をコントロールさせ、起き上がる。
「あんた、今日から新学期よ?また遅刻する気?」
「ふぇっ?」
「あーーーー!」
完全に忘れてた。
しかもクラス替えなのに。
昨日の夜、明日早く起きて髪の毛セットしよ〜♪と鏡に向かって言ってた私はバカだ。

とか、考えつつも今は時間がない。
印象良くセットしようと決めた髪も、
いい香りのするものつけて行こうか昨日まで迷った制服も、
そんなことしてる暇はない。
髪の毛適当にとかして、
アイロンされた制服を着て、
自転車で急いで学校に向かうしか選択肢はないのだ。