龍司side


いつも無口って言われてる俺。





俺は無口で目が鋭いからかよく女に怖がられる。
おかげで変なあだ名がついた。

一匹狼。

俺はこのあだ名が嫌い。
飛鳥達はいい意味だって言うが…


喧嘩好きとか言われて腹が立つ。
好きで喧嘩してんじゃねぇっつの。
相手がしつこいからしょーがなくな…


まぁ…っんなことはどーでもいい。

今俺の横にいる奴、やけに顔が赤いな。

熱でもあんのか? 別にどーでもいいが。

乃咲っていうやつ酒弱すぎだ。どんだけ弱いんだよ。

ここはカラオケ。俺、ほんとは歌うのが大の得意!だが、女の前では歌いたくないから歌わない。
恥ずくね!?歌うの。
隣りでへーきで歌ってるやついるけどさ。

どーも気がしれねーよ。

それにしてもなんだ!?
俺の周りの奴らのオーラ。ピンクだな。

隣りのやつは必死こいて1人で歌ってるだけだし…つまんねーな。

帰ろっかな。
そう思い俺はソファから立ち上がった。

「どーしたん?帰る?」
隣の奴が聞いてきた。歌ってていいのに。
「あぁ、そろそろ。」
おれが答えると隣りの奴も立ち上がった。
「じゃあひとみも帰る〜!一緒に帰っていい?」

ひとみって名前だったのか。忘れてた。


他の奴らはそれどころじゃないのかイチャついて俺らのことなんかどーでもいいみたいだ。

「あぁ、別に」


俺はそう答えて部屋からでた。