それから毎日がまた悠々と過ぎていった。

ある日の放課後、舞子と「部活」の話になった。
私は上に兄弟もいないし、正直何部でもよかった。

舞子に「何部希望?」と聞くと、「吹奏楽かなぁ~」といってきた。
そーいえば、舞子はピアノをしていて音楽の才能があった。
「いいね!舞子らしい」と私は言った。

舞子が「優乃はどうするの?」と聞いてきた。

私は舞子と同じ部活に入ろうと思っていたけど、音楽の才能もないなぁ・・・。
とっさに、あの仲のいい男子生徒が頭に浮かんだ。
その男子生徒はテニスが得意だったなー。と考えていると、
無意識に「テニス部希望!」と大声を上げていた。

舞子に「急に大きい声出してどうした?」と言われてから、我に返った。
自分でもなにを言ったか覚えてないくらい恥ずかしくなった。