「あなたも、確か私の彼氏でしょ?」

「なのに自分だけ浮気していいなんて可笑しいわ。」

「…そ、れは」



日向が何か言おうとした時、後ろから誰かに抱きしめられた。


そして、ブツっと切られる電話。


「美奈…もう、俺限界なんだ…」

その声で誰だか分かった。

この腕を回している人は…日向の浮気相談をしてくれた、日向の親友、渡辺くん。


爽やかスポーツマンっぽい彼。

私を好いてくれているみたいなのは、最近うすうす気がついてた。


「聞いたよ。浮気、するんだって?」

「ええ。」