「渡辺くんは、私の傍にいてくれた。
呼んだら来てくれた。貴方とは違ってね。」


「俺は…「貴方は約束はすっぽかすし、返信すら来ない。」


もう日向との物をみたくなかった。


「もう。要らない。必要ないの。」

少し、鼻をすする音が響く


「美奈、泣いてる…のか?」


日向の下に光るもの。それは、初デートの時に買ってもらったネックレス。


公園のベンチで休んでる時に、後ろから着けてくれたんだっけ…。

あの頃が一番輝いてた。

でも今はもう…

「渡辺くんが、好きなの…」



「美奈。ごめんな…本当はこんなつもりじゃなかったんだ。」

泣いている顔を見せたくなくて俯く。



「もう、いいよ。」

私はもう何を言われても信じない。

信じられない。

日向といるのがすごく、つらい。


浮気宣言したのは、自分なのに。

こんなに、自分は弱かったんだ…