…ギュッ
「ゆ、雄也?」
「え、あ、ごめん!」
雄也はそう言ってあわててわたしから離れた。
でも、逆にわたしは雄也に抱きついた。
「…あいら?」
「好き。いや、大好き!」
「俺も大好きだ」
わたしちはゆっくり離れ、夕日が沈むころ甘いキスをした。
そのあとの雄也は顔を真っ赤にして帰って行った。
ねぇ、亮。
わたしたち絶対幸せになるね。
もう約束なんてなくなったね。
やっぱ幼い頃の約束なんか叶わないんだね。
こんな風になるんだったら約束なんかしなきゃよかったね。
さよなら、幼い頃の約束。