「じゃあ、話ははやいな」
「ねぇ、わたしの本当の気持ち知ってる？」
ももかの本当の気持ち…？
ももかもなんかあるのか？
俺ももかの気持ちなんて考えたことなかったかもしれねぇ。
「知らなかった」
「たぶんね亮くんは知らなかったんじゃなくて、ももの気持ち考えたことないんじゃないかな？」
やっぱももかは俺の気持ちわかってるんだな。
そう、俺はももかの気持ちを考えたことなんかないかもしれないんだ。
だって、ももかの気持ちなんにもわかんねぇ。