会話の返事にだんだん力を抜いていき、瞳を見つめながら

 笑ったり、まばたきをゆっくりしたりして雰囲気を始めた。


 「どう、したのっ?」


 耳の高揚と問い方から夢花の鼓動が上がってるのが分かる。

 無意味に満面の笑みをつくり、緊張を隠そうとしてるのが

 普段の夢花とは違って新鮮だった。


 「よく見ると………目……小さいな」


 褒めるって期待しただろ。


 「言わないでよ~。気にしてるんだからぁっ」

 「けどさぁ……しっかり俺見ろ」


 顔は赤いまま、少し恥ずかしそうに俺を見る夢花の

 首と髪の間へ向かって右手を伸ばす。


 「肌綺麗だよな。触りたくなった」


 赤さの増す頬を、そっと親指で撫でる。

 撫でながら手の平が触れる顎骨を少しずつ上に持ち上げていく。

 サーモンピンクのグロスがてらてらと、俺を誘っている。


 「夢花には紅のが似合う」


 顔を寄せながら手を後頭部に滑らせ、

 口を封じながらソファに押し倒した。

 ぬめぬめする唇を吸い上げ、前歯でそれを噛む。


 「ッ」


 よく分からない音が夢花の口から漏れ、俺の

 口の中に、鉄の味が広がった。

 口を外し、夢花の唇に視線を落とすと、

 ぷっくりと赤色が盛り上がっている。

 それを俺は舌先で舐め取ると、舌を

 自分の口には戻さず夢花の中に突っ込んだ。




 口蓋を舌で舐め、舌裏をさするように撫でながら、

 手をスカートの中に入れていく。

 ゆっくり、触れるか触れないかの微妙な感覚を

 太ももに伝えると、夢花はくすぐったそうに足を動かした。

 夢花の膝が俺の太ももに当たる。