コンコンコンッ
うるせぇな。
「入れ」
言った途端にドアが開き、現れたのは岡崎美希。
「何しに来た?」
「話し相手が欲しいんじゃないかと思って」
戸惑ったような表情しながらも、美希はしっかり切り返す。
「間に合ってる。じゃあな」
ドアを閉めて廊下に押しだそうとしたが、美希は部屋に侵入した。
「不細工だったの、私。だったっていうか、まだブスだと思ってるけど」
この女、急に何言いだすんだ?
「顔見せると笑いが起こるほどで、中学生のときは、ずっとマスクかけてた。
自分に自信が持てなくて、いつもいつも下向いて歩いてたよ」
全然止まんねぇし。
「小学校の頃からずっと想ってた人がいたけど、今まで告白なんかできなくて……
だけど寿のおかげでね、今は……その……」
傷心中の俺の前で恋愛成就の自慢話しをしてることに気づいたらしく、
美希はバツの悪そうな顔をして口を閉じた。
でも切り替えの早い美希はすぐに俺の瞳を直視する。
「話して貰えない? 力になれるかもしれないし」
「唯夏が俺の前に現れなければ、それですむ話しだ。お前の力なんかいらない」
イライラして語気を荒げたが、美希は動こうともしない。
「帰れっつってんだけど、分かんねぇ?」
「もしも三日前に、私が寿と唯夏さんに会ったとしたら、状況変わってた?」
なっ何でそのこと……鷹槻か。
余計なこと喋りやがって。
美希はどこまで知ってんだよ。
「さぁな」
「私のこと、好きって言ってくれたの、ウソ?」
「知らねぇのか? 男ってあぁいうとき、目の前にいる女のことを
本能が求めるから恋愛感情が湧くらしいぜ」
「それは……私のこと、本当はどうとも思ってないってこと?」
目の前の女は切なそうな顔をする。
励ましに来たくせに、しけた面してんじゃねぇよ!
「知るか」
「だったら振り回さないでよ! 私には彼氏がいるし、あんたにだって奈々が」
うるせぇな。
「入れ」
言った途端にドアが開き、現れたのは岡崎美希。
「何しに来た?」
「話し相手が欲しいんじゃないかと思って」
戸惑ったような表情しながらも、美希はしっかり切り返す。
「間に合ってる。じゃあな」
ドアを閉めて廊下に押しだそうとしたが、美希は部屋に侵入した。
「不細工だったの、私。だったっていうか、まだブスだと思ってるけど」
この女、急に何言いだすんだ?
「顔見せると笑いが起こるほどで、中学生のときは、ずっとマスクかけてた。
自分に自信が持てなくて、いつもいつも下向いて歩いてたよ」
全然止まんねぇし。
「小学校の頃からずっと想ってた人がいたけど、今まで告白なんかできなくて……
だけど寿のおかげでね、今は……その……」
傷心中の俺の前で恋愛成就の自慢話しをしてることに気づいたらしく、
美希はバツの悪そうな顔をして口を閉じた。
でも切り替えの早い美希はすぐに俺の瞳を直視する。
「話して貰えない? 力になれるかもしれないし」
「唯夏が俺の前に現れなければ、それですむ話しだ。お前の力なんかいらない」
イライラして語気を荒げたが、美希は動こうともしない。
「帰れっつってんだけど、分かんねぇ?」
「もしも三日前に、私が寿と唯夏さんに会ったとしたら、状況変わってた?」
なっ何でそのこと……鷹槻か。
余計なこと喋りやがって。
美希はどこまで知ってんだよ。
「さぁな」
「私のこと、好きって言ってくれたの、ウソ?」
「知らねぇのか? 男ってあぁいうとき、目の前にいる女のことを
本能が求めるから恋愛感情が湧くらしいぜ」
「それは……私のこと、本当はどうとも思ってないってこと?」
目の前の女は切なそうな顔をする。
励ましに来たくせに、しけた面してんじゃねぇよ!
「知るか」
「だったら振り回さないでよ! 私には彼氏がいるし、あんたにだって奈々が」