高2の冬…



拓…
あたしは今日こんな噂を聞いた。
拓がアメリカに行くらしい。

真梨「ねぇ…拓。アメリカ行くって本当なの⁇」

拓「うん…本当だよ。」

真梨「そっか〜…拓っ‼アメリカ行っても元気でね⁇」

あたしは最後くらい笑顔でお別れしたいって思った。
ねぇ、拓⁇
今までわがまま言ってごめんね⁇
しつこいぐらいに好きって言ってごめんね⁇
あたし知ってたよ。あたしが好きって言うと拓が困った顔する事。
でもね。本気で好きだったんだ。
初めての恋だったからわからない事だらけで…

拓「おう‼真梨も元気でな‼」

こんなときでも拓は優しいね。
拓が優しいから諦めきれなかったんだよ⁇
拓…ごめんね。

真梨「拓…今までありがとう。そしてごめんね。」

あたしは思わずごめんと謝っていた。
謝れば、拓が困る事もわかっていた。

拓「なんで謝るの⁇」

真梨「困らせてばっかりでごめんね。ねぇ…拓⁇これからも好きでいていい⁇」

拓「真梨には俺なんかよりいい男がいると思うよ。」

やっぱり、そうだよね。
拓は困った顔をする。

真梨「そっか。ごめんね。」

あたしは拓に何回フラれたかな⁇
もう数えきれないほどフラれていると思う。

拓「真梨。じゃあね。」

そう言うと拓はすぐに行ってしまった。

真梨「拓ー‼元気でね‼」

あたしは思わず大きな声で叫んでいた。

拓「おう‼」

拓は二カッと笑い去って行った。