それから、優くんは私を家までおくってくれた。

「場所、覚えてくれてたんだね」

「当たり前。あの時からお前のこと忘れた日なんて一度もねぇよ。」

「ありがとう。うれしい…。
あっそうだ! ほら!」

私は携帯に付いているそれを優くんに見せた。

「おっ。じゃあ、俺も」

そういって優くんは携帯を取り出して私の携帯と並べるようにそれを掲げた。

月夜に輝くふたつのいちごは
いつまでも寄り添う私たちの
ようで… 綺麗だった。