「「恭介ーーー!!」」


あたし達が恭介を呼ぶと、



恭介はこっちを見て、


二カッと笑った。



「恭介、笑ってるけど、
大事な話ってあまり深刻じゃないのかな?」


「いや、」



大輔は真剣な顔で言った。


「あれ、嘘笑いだ。
アイツ無理して笑ってるよ。」



夏を思わせる風が吹いた。


「無理して笑ってるってことは、
よっぽど深刻な話じゃないのか?」