「菜月ちゃん?」


いきなりあたしはお母さんに呼ばれた


なんだろう?


『何ですか?』

「ありがとうね」

『えっ?』

「良夜が教えてくれたの。菜月ちゃんのおかげで、良夜と仲直り出来たって」

『そんな……あたしなにもしてないです』

「でも本当にあなたには感謝してる…ありがとう」


お母さん……


『私もお役にたてたなら嬉しいです』


そう言うとお母さんは微笑んだ


「あ、それと」

『?』

「良夜の事…よろしくお願いします!」

『いやいや!こちらこそいつも助けてもらってばかりいて、すいません!!』

「……」

『……』


沈黙……辛いです…


『お母さん』

「はい!」

『これからもよろしくお願いします』



そう言うとお母さんは


満面の笑みを見せた


「あー、安心した!」

『え?』

「良夜の初めての彼女がこんなにいい子で!」

『めっそうもないです…』

「あとね」

『?』

「夜ご飯…何がいい?」

『あたしが決めるんですか…?』

「決めていいわよ♪」


そう言われても…

何がいいだろう…?

う~ん……

あっっ


『ハンバーグ!』

「え?」

『良夜ってハンバーグ大好きじゃないですか!!久しぶりにお母さんのハンバーグ食べたいと思います!!』


すると


「ふふっ」

『へ?』

「菜月ちゃん一生懸命すぎ」

『そうですかね……?』


普通に言ったつもりだったんだけど……


変だったかな?


「分かった。じゃあ、ハンバーグにしましょうか!」

『はい!私も手伝います!!』

「ありがとう」


よーし!頑張って作るぞ~♪